駆け出しのフリーランスの場合は「急な出費で早期に現金が必要・事業運営の運転資金が厳しい・ビジネス拡大のチャンスを逃したくない」といったこともあるのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのがフリーランス向けの請求書先払い・前払いサービスです。一般的な融資とは異なり担保や保証人も不要で、最短10分など即日で資金調達を行うことができます。
また融資はフリーランスは受けづらいデメリットもありますが、請求書先払い・前払いサービスであればフリーランスでも問題なく利用できます。
今回はフリーランスにおすすめの請求書先払い・前払いサービスの仕組みやメリット・デメリットを解説しながら、おすすめのサービスを紹介していきます。
フリーランス向け請求書先払いサービスとは?
請求書先払い(前払い)サービスとは支払い前の請求書である売掛債権を買い取るサービスで、別名ファクタリングともよば入れている資金調達方法の1つです。
ファクタリング会社に売掛債権を請求書の期日よりも前に買い取ってもらうことで、早期に資金調達ができるのが特徴です。売掛金の前払いサービスと考えるとわかりやすいでしょう。
フリーランスの請求書先払いサービス利用の流れ
請求書先払い・前払いサービスの流れは下記のようになります。
- ファクタリング会社へ請求書の売却を依頼
- ファクタリング会社が売掛先・請求書の審査
- ファクタリング会社が利用者へ買取額を支払う(請求書金額 − 手数料)
- 支払い期日に支払われた取引先からの売掛金をファクタリング会社へ振り込む
ファクタリング会社を経由して売掛金の前払いを受けている状態のため、売掛金が支払われたらファクタリング会社へ売掛金を返還するという仕組みです。
返還が完了したら請求書先払いサービスの取引も完了するため、長期的な返済や利息などは発生しないのが請求書先払い・前払いサービスの特徴です。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い
請求書先払い・前払いサービスは大きく2社間・3社間ファクタリングの2つに分類されます。主な違いは下記の通りです。
契約形態 | 2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング |
売掛先の通知・承諾 | なし | あり |
債権譲渡登記 | あり | なし |
手数料 | 4〜18% | 1〜9% |
現金化までのスピード | 早い:最短即日 | 遅い:10〜15日前後 |
2社間の請求書先払い・前払いサービスはファクタリング会社と利用者の間で完結する仕組みで、下記のような流れになります。
- 利用者が取引先に売上代金を請求(請求書発行)
- 利用者がファクタリング会社へ売掛債権を売却
- 利用者へ手数料を差し引いた金額で買取金額の入金
- 取引先から期日通りに1で発行した請求額の入金
- 受け取った売掛金を請求書買取会社へ入金
2社間ファクタリングでは売掛先に債権譲渡通知・承諾を実施しないため、取引先にファクタリング利用がバレることはありません。また利用者とファクタリング会社の2社で取引を行うため、回収した売掛金の入金は利用者が行います。
次は3社間の請求書先払い・前払いサービスの流れについて解説していきます。特徴としては利用者・ファクタリング会社・取引先の3社間で契約を行うということです。
- 申し込み企業→取引先(顧客):サービスや商品の提供・売掛先の発生
- 申し込み企業→ファクタリング会社:ファクタリングサービスの申し込み
- ファクタリング会社→申し込み企業:売掛債権の審査・買い取り
- 申し込み企業→取引先(顧客):売掛債権の債権譲渡通知
- 取引先→ファクタリング会社:債権譲渡契約の承諾
- ファクタリング会社→申し込み企業:売掛金の引き渡し
- 申し込み企業→ファクタリング会社:売掛金の受け取り(手数料を差し引いた金額)
- 取引先(顧客)→ファクタリング会社:売掛金の支払い
3社間ファクタリングの場合は売掛先に債権譲渡通知・承諾を行うため、取引先にファクタリング利用が知られることになります。また支払いは売掛先企業がファクタリング会社へ直接支払いを行います。
上記の観点から3社間ファクタリングは架空債権や二重譲渡のリスクが抑えられるため、2社間ファクタリングよりも手数料が低めに設定されているのが一般的です。
詳細については2社間と3社間ファクタリングの違いとは?メリットやデメリットの記事で解説しています。
フリーランスおすすめ請求書先払い8選!手数料・入金スピード比較
サービス名 | 通過率 | 手数料 | 入金スピード | 買取可能額 | 必要書類 |
PMG(ピーエムジー) 審査時間20分で見積提示 | 乗り換え率98% | 2%〜 | 2時間 審査時間20分 | 30万〜制限無し | 請求書/通帳コピー ※2つのみ |
QuQuMo(ククモ) | 98% | 1%~ | 2時間 審査時間30分 | 制限なし | 請求書/通帳コピー ※2つのみ |
labol(ラボル) 土日祝日対応 24時間即時入金 | 90% | 一律10% | 30分 審査時間10分 | 1万円〜 | 本人確認証/請求書 メールなどのエビデンス ※3つのみ |
ベストファクター | 92% | 2%~ | 最短1時間 審査時間30分 | 30万〜1億円 | 本人確認書類/通帳コピー 請求書 ※3つのみ |
ビートレーディング | 98% | 2%~ | 2時間 審査時間30分 | 制限なし | 通帳コピー・請求書 ※2つのみ |
日本中小企業 金融サポート機構 | 95% | 1.5~10% | 3時間 審査時間30分 | 制限なし | 通帳のコピー/請求書 ※2つのみ |
PMG 個人OK/乗換率98%/審査時間20分で見積提示/2時間入金/手数料2%〜/30万円〜買取
PMG(ピーエムジー)は50万円からの少額でも買取対応のオンラインファクタリング会社で、審査時間は業界最短の20分で見積提示・最短2時間で入金となります。土日祝日もスタッフが対応しているため、平日以外でも資金調達ができます。
手数料も2%〜と低水準で、月間1,500件以上の請求書買取を行う業界大手ファクタリングです。他社からの乗り換え率は98%・96%のリピート率と非常に高いのが特徴です。
買取金額も上限がないため中小企業から大手企業まで幅広い企業・建設業や広告など様々な業界で利用実績があります。またファクタリングだけでなく財務コンサル・融資支援・助成金/補助金紹介なども行っており、資金調達に関する様々なサービスも受けられます。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 提出書類 |
2社間ファクタリング 3社間ファクタリング | 2%〜 | 2時間 審査時間20分 | 30万円〜上限なし | 請求書・通帳コピー ※2点のみ |
labol(ラボル) 通過率90%/土日祝日/最短30分/24時間即日入金/AIファクタリング
- 審査通過率90%以上/個人事業主やフリーランス特化
- 最短30分入金/土日祝日も24時間365日即時入金
- 通帳コピー不要で必要書類は3つのみ/1万円から買取OK
labol(ラボル)はフリーランス・個人事業主向けのAIオンラインファクタリングで、審査時間は最短10分・土日祝日も最短30分で24時間即時入金・審査通過率90%・必要書類も3つと少なく通帳コピーが不要で、スピーディーに資金調達できます。
ラボル一番の特徴は土日祝日も含めて365日審査受付・最短60分で24時間即時入金で、いつでも入金してくれます。24時間即時入金はラボルのみで、通常のファクタリングでは土日は営業しておらず、審査通過しても入金までに2〜3時間はかかります。
Q:申請してから入金されるまでに、どれくらいの時間がかかりますか?
A:申請をいただいてから、最短30分で審査が完了します。審査が完了いたしますと、ご登録の銀行口座宛に24時間365日即時で入金いたします。引用:labol(ラボル)公式ホームページより
また買取金額は1万円〜・手数料は一律10%も強みです。一般的に30万円未満など買取金額が小さいと、手数料は上限値の10〜20%が適用となります。しかしラボルは一律10%なので少額利用でも手数料が大きくなりません。
提出書類としては通帳コピーは不要で請求書・本人確認書類・取引先とのやり取りがわかるエビデンス(メールやSlackなど)の3点だけです。運営会社のラボルは東証プライム上場企業のセレス株式会社の100%子会社のため、安心して利用できます。
取引形態 | 通過率 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2社間ファクタリング | 90% | 一律10% | 最短30分 | 1万円〜 | 本人確認書類/請求書 ※3つのみ 取引を示すエビデンス ※取引先とのメール・Slackなど |
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QuQuMo 個人OK/通過率98%/土日対応/2時間で即日入金のオンラインファクタリング
QuQuMo(ククモ)は最安1%〜と低手数料のAIオンライン完結ファクタリングサービスです。業界最安水準に加えて、必要書類は最も少なく請求書と通帳の2点のみで利用ができ、審査時間は最短30分と非常に早いのが特徴です。
QuQuMo(ククモ)が選ばれる理由は審査通過率は98%と非常に高く、オンライン完結のため入金スピードも最短2時間の即日入金と早期に資金調達できる点です。
また2社間取引のため取引先にファクタリング利用が知られることもなく、買取上限・下限制限がないため少額債権の売却を検討している個人業主やフリーランス・大口の資金調達を検討している法人企業にもおすすめです。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2者間ファクタリング | 1%〜 | 2時間 審査時間30分 | 制限なし | 請求書・通帳の2点のみ |
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ビートレーディング 個人OK/通過率は98%/最短2時間/オンライン完結ファクタリング
ビートレーディングは設立10年以上の歴史を持ち東京・仙台・名古屋・大阪・福岡に5つの拠点を持ち、取引件数5.8万社以上・累計取扱高1,300億円以上と業界トップクラスの実績がある老舗オンラインファクタリング会社です。
提出書類も少なめで請求書・通帳コピーの2つで利用でき、買取制限がないため少額債権の買取も対応しており、個人事業主やフリーランスの方にもおすすめです。入力項目も7つ程度と少なく1分程度で、買取審査の申込ができます。
手数料も2%から利用ができ法人だけでなく個人事業主の方でも利用ができます。最大買取率は98%と高い数値で、店舗に来店することやオンラインでの契約ができます。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2者間ファクタリング 3者間ファクタリング | 2%〜 | 2時間 | 制限なし | 通帳コピー/請求書 ※2つのみ |
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ベストファクター 最短1時間入金/審査通過率92%/5分でわかる買取診断/面談不要
ベストファクターは個人事業主でも利用ができ、複数の借入がある・税金滞納・赤字で他社から断られた場合でも利用ができるオンライン完結ファクタリング会社です。
最短1時間というスピード入金が可能で、30万円からの少額債権でも対応しています。加えて審査通過率は92%以上と非常に高いの特徴です。
支払いサイトが長い売掛債権の買取も対応しているため、建設業界の方や一人親方の方におすすめのファクタリング会社といえます。
またオンラインファクタリングにも対応しているため、面談が不要で書類も郵送する必要はなく、Web上でアップロードするだけで良いのでスピーディーな資金調達が可能です。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2者間ファクタリング | 2%〜 | 最短1時間 | 30万〜1億円 | 本人確認証/通帳コピー 請求書 ※3つのみ |
日本中小企業金融サポート機構 審査通過率95%/即日入金/手数料1.5〜/非対面/個人OK
日本中小企業金融サポート機構は手数料が1.5%という圧倒的に低いく、審査通過率も95%以上が特徴のオンライン完結ファクタリングサービスです。一般的なファクタリング会社は株式会社である営利企業が運営していますが、非営利団体の一般社団法人が運営しているため、業界最安水準の手数料です。
必要書類も通帳コピー・請求の2つのみで最短30分で審査結果が提示され、振込も最短即日入金・印紙代や郵送代も無料で済み、個人事業主の中小零細企業にもおすすめです。
加えてオンライン契約ができるため必要書類が少なく、書類を郵送する手間もないので、時間をかけずに売掛債権の売却が可能です。建築資材や外注費など先行投資が必要な場合や、取引機会を逃したくない場合におすすめのファクタリングサービスです。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2者間ファクタリング 3者間ファクタリング | 1.5〜10% | 最短3時間 審査時間30分 | 上限下限なし | 通帳コピー 請求書 ※2つのみ |
ペイトナーファクタリング 入金まで最短10分で即日入金/複数回申請OK/個人債権もOK
ペイトナーファクタリングはフリーランス・個人事業主向けのAIファクタリングサービスで、初期・月額費用0円・最短10分で入金が完了します。
買取価格も1万円から利用が可能で請求書をアップロードするだけで簡単に現金化ができます。金融機関が運営しているサービスの場合は事業計画書などの提出が必要ですが、請求書・本人確認書・入出金履歴の3つだけで利用ができます。
また料金体系もわかりやすく手数料は一律10%となっており、最低手数料のみを記載している場合は上限がわからないことも多いですが、ペイトナーの場合は安心して利用ができます。
また一度審査で落ちてしまっても複数回の申請が可能・売掛先が個人でも利用できる点も嬉しいポイントです。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 必要書類 |
2者間ファクタリング | 10% | 10分 | 1万円〜 | 請求書/本人確認書類(※初回申請のみ) 口座入出金履歴またはサイトURLのどちらか一点(※任意書類) |
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FREENANCE 最短30分で即日現金化/買取上限1,000万円/無料損害保険も付帯
FREENANCE(フリーナンス)はGMOクリエイターズネットワーク株式会社が運営するフリーランス・個人事業主向けのお金・保険の総合サービスです。提出書類は少なめで請求書・本人確認書類・取引先のエビデンス資料の3つのみです。
最低買取金額も1万円からと少額債権にも対応しており、個人事業主やフリーランスの方におすすめです。
お金のサービスでは請求書の現金化・ファクタリングサービスを利用ができ、会員登録後に最短30分で資金調達ができるようになっています。オンラインファクタリングの中では買取上限も高く、最大1,000万円まで対応しています。
また保険商品の提供も行っており、仕事の事故に対して5,000万円まで保証がでる安心保証Basicも無料で提供されているのが特徴です。
手数料も3%〜10%と他社と比較しても低い手数料率になっており、資金繰りの改善に活用ができます。
取引形態 | 手数料 | 最短入金 | 買取可能額 | 提出書類 |
2者間ファクタリング | 3%〜10% | 30分 | 1万円〜1,000万円 | 本人確認書類/請求書 請求書送付のエビデンス資料 (メールのスクリーンショットなど) |
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フリーランスが請求書先払いを利用する5つのメリット
フリーランスが請求書先払い・前払いサービスを利用するメリットは下記の5つです。
- 最短即日で資金調達・現金化が可能
- 貸し倒れリスクを防止できる
- 担保や保証人が不要で償還請求権がなし
- フリーランスや個人事業主特化のサービスもある
- 赤字経営・債務超過など融資が難しい方でも利用可能
(1)最短即日で資金調達・現金化が可能
請求書先払い・前払いサービスのメリットは融資などとは異なり、最短即日で現金化・資金調達ができるという点です。融資の場合は決算書や事業計画書の提出・融資審査で1ヶ月ほどかかりますが、請求書前払いサービスは売掛債権の売却のためスピーディーです。
面談不要・来店不要の完全オンラインファクタリングや、AIで審査を行うAIファクタリングであれば、最短10〜60分など即日で現金化ができます。
急遽現金が必要になった・緊急性の高い出費が発生した場合にも、午前中に申し込み・審査が終われば最短即日で入金されるファクタリング会社も多くあります。
(2)貸し倒れリスクを軽減できる
また請求書先払い・前払いサービスを利用するメリットは、取引先の経営が悪化した・倒産したという場合でも貸し倒れを防止できる点です。フリーランスとして働いていると取引から支払いがないといったトラブルもあるでしょう。
しかしファクタリング契約は償還請求権なしの契約が一般的です。償還請求権とは債務の責任範囲を限定せず、金銭債権などを全額請求できる権利のことです。そのため通常のファクタリング会社では売掛先が仮に倒産しても、利用者が責任を負うことはありません。
ファクタリングでは返済を行う義務が生じないため、請求書の買取を行なってもらいファクタリング会社から請求書分の金額を受け取れば、貸し倒れで損をすることはありません。
(3)担保・保証人も不要で償還請求権もない
また請求書先払い(前払い)サービスは金融機関から融資を行うわけでなく、あくまでも請求書(売掛金)を買い取るだけのため、保証人や担保も不要で利用がきます。また上述で触れたように償還請求権も発生しないのが一般的です。
仮に取引先の経営状態が悪化して倒産になったとしても、利用者は返済する義務は発生しません。
しかし償還請求権が発生するという場合には注意が必要です。償還請求権は請求書の買取ではなく融資などの貸金業に該当します。こうした悪質なヤミ金業者も登場していてるため、下記のようなケースに該当する場合は利用を避けましょう。
- 審査なしを謳っている
- 償還請求権ありの契約を締結する
- 手数料が20%以上など相場より高い
- 保証人や担保を要求してくる
こうした会社はファクタリングと称したヤミ金業者である可能性が高いです。詳細については審査なしファクタリングはリスク大!・審査なしのファクタリングは可能?審査の重要性や審査落ち対策の記事で解説しています。
ヤミ金業者については金融庁からも注意喚起が出ているため、違法業者の利用は注意しましょう。
(4)フリーランスや個人事業主特化のサービスもある
請求書先払い・前払いサービスの中にはフリーランスや個人事業主などの、少額ファクタリング(少額の売掛債権の買取)に特化したサービスもあります。
ファクタリング会社によっては最低利用金額が数百万円など、フリーランスなどの利用を断っている会社もあります。法人向けの請求書先払い・前払いサービスでは、最低金額が大きく手続きや必要書類も多くなるため、現金化に時間がかかります。
しかしフリーランス・個人事業主向けファクタリングの場合は、最低利用金額が1万円や下限なしといったサービスもあり、提出書類も請求書・身分証・通帳コピーだけで利用ができます。
フリーランス向けの請求書先払い・前払いサービスであれば提出する必要書類も少なく、金額が小さいと審査時間もかからないため特化型のサービス利用がおすすめです。
個人事業主やフリーランスおすすめ審査が甘い・提出書類が少なめな会社はこちらの記事で紹介しています。
フリーランス向けの請求書先払い・前払いサービスとしては下記のようなファクタリング会社が、審査スピードも早く必要書類も少なくおすすめです。
サービス名 | 通過率 | 手数料 | 入金スピード | 買取可能額 | 必要書類 |
PMG(ピーエムジー) 審査時間20分で見積提示 | 乗り換え率98% | 2%〜 | 2時間 審査時間20分 | 30万〜制限無し | 請求書/通帳コピー ※2つのみ |
QuQuMo(ククモ) | 98% | 1%~ | 2時間 審査時間30分 | 制限なし | 請求書/通帳コピー ※2つのみ |
labol(ラボル) 土日祝日対応 24時間即時入金 | 90% | 一律10% | 30分 審査時間10分 | 1万円〜 | 本人確認証/請求書 メールなどのエビデンス ※3つのみ |
ベストファクター | 92% | 2%~ | 最短1時間 審査時間30分 | 30万〜1億円 | 本人確認書類/通帳コピー 請求書 ※3つのみ |
ビートレーディング | 98% | 2%~ | 2時間 審査時間30分 | 制限なし | 通帳コピー・請求書 ※2つのみ |
日本中小企業 金融サポート機構 | 95% | 1.5~10% | 3時間 審査時間30分 | 制限なし | 通帳のコピー/請求書 ※2つのみ |
(5)赤字経営・債務超過など融資が難しい方でも利用可能
またフリーランス向けの請求書先払い・前払いサービスは自社が赤字経営や債務超過の状態でも利用ができるのがメリットです。請求書買取の審査重視されるのは売掛先の信用力であり、支払いがしっかりと行われるかという観点です。
融資やビジネスローンの場合は利用者の経営状況が審査されますが、請求書先払い・前払いサービスでは利用者の経営状況はあまり重要ではありません。ファクタリングビジネスでは売掛金が回収されるかどうか、支払いが遅れないかという部分が重要なためです。
審査基準の詳細はファクタリングの審査基準や落ちる理由・ファクタリング審査に通らない12の原因と理由の記事で解説しています。
そのため借入がある・赤字経営であったとしても請求書先払い・前払いサービスは利用できます。赤字経営でも利用した事例はこちらで紹介しています。
フリーランスが請求書先払いを利用する5つのデメリットと注意点
フリーランスが請求書先払い・前払いサービスを利用するデメリットは下記の3つです。
- 融資による資金調達よりも手数料が高い
- フリーランスの請求書先払いを行なっていない場合がある
- 取引先に請求書の売却が知られてしまう場合がある
- 請求書の額面範囲内でしか資金調達はできない
- 悪徳なヤミ金業者も存在するため注意が必要
(1)融資による資金調達よりも手数料が高い
個人事業主やフリーランスで最も多く利用される融資は日本政策金融公庫です。公庫からの借入金利は年利で1〜3%ですが、請求書先払い(前払い)サービスの手数料は高く1%〜20%前後で、金融公庫からの手数料(利率)と比較して高いのがデメリットです。
また請求書先払い(前払い)サービスは早期に現金化できる一方で、利用する際には手数料が発生するため請求金額の満額を受け取れるわけではありません。
個人事業主やフリーランス向けの請求書先払い(前払い)サービスの手数料は10%前後が相場となっています。そのため仮に10万円の請求書を売却した場合の手数料が10%であれば、下記のようになります。
- 請求書金額:10万円
- 手数料:10%=1万円
- 受取金額:10万円 − 1万円 = 9万円
ファクタリング会社によって手数料は異なる場合がありますが、売却する請求書金額が小さい場合は、記載されている手数料の上限値が適用となることが多いです。
ファクタリングの手数料相場や費用内訳・安くするコツはこちらの記事で解説しています。
ただし利用金額が大きくなるにつれて手数料は下がっていく仕組みであることが多いため、手数料を抑えたい場合は複数の請求書をまとめて売却する・大きな金額の請求書を売却するようにしましょう。
売掛債権額 | ファクタリング手数 |
〜100万円 | 10%〜 |
101〜500万円 | 5%〜 |
501万円〜1,000万円 | 2%〜 |
1,001万円以上 | 別途相談 |
(2)フリーランスの請求書先払いを行なっていない場合がある
ファクタリング会社の中には法人企業のみを顧客としている場合もあり、その際はフリーランスは利用できません。例えば下記のような場合には、フリーランスや個人事業主に対応していなことが多いです。
- 買取最低金額が数百万円以上
- 債権譲渡登記がありの場合
買取金額が数百万円の場合は少額債権の買取には対応していないことが多く、フリーランスや個人事業主は利用できないことが多いでしょう。
即日現金化・資金調達をしたい場合は2社間ファクタリングの利用が一般的す。しかし2社間ファクタリングでは売掛債権の二重譲渡リスクを防止するために、債権譲渡登記ありの契約を締結を求められるケースがあります。
債権譲渡登記とは保有している資産が譲渡されたことを公示する登記制度です。3社間ファクタリングの場合は売掛先から合意を得ることで、この要件を満たすことができます。
債権譲渡登記は法人企業に限定されるため、個人事業主は実質的に審査申込ができなくなります。そのためフリーランスが請求書先払い・前払いサービスを利用する場合は、債権譲渡登記がないファクタリング会社を選びましょう。
(3)取引先に請求書の売却が知られてしまう場合がある
こちらは請求書先払い(前払い)サービスの仕組みの章で解説した内容ではありますが、3社間ファクタリングの場合は売掛債権の売却を通知したうえで現金化を行うため取引先に知られてしまいます。
請求書先払い・前払いサービスを利用するということは、何しらの理由で資金繰りに困っている状況でしょう。取引先にファクタリング利用を知られると、経営が悪化しているのではないか?取引を停止した方が良いのではないか?といった不安を持たれる可能性もあります。
最悪のシナリオとしては倒産するといった危険性はないのに、仕入れや取引を停止されてしまうという状況です。
取引先に請求書の売却について知られたくない場合には、2社間のファクタリングを利用しましょう。
(4)請求書の額面範囲内でしか資金調達はできない
請求書先払い(前払い)サービスはあくまでも請求書(売掛債権)の売却を行うことで、資金調達を行う方法のため、請求書金額の範囲内でしか調達を行うことはできません。
少額取引が多い個人事業主やフリーランスの場合は、売掛金の金額自体が小さいこともあるでしょう。そのため大きな金額必要である場合は、ビジネスローンなどもセットで検討するようにしましょう。
(5)悪徳なヤミ金業者も存在するため注意が必要
請求書先払い(前払い)サービスの利用者は年々増加傾向にありますが、一方で悪徳なヤミ金業者が登場しているのも事実です。
個人事業主やフリーランスに限った話ではないですが、請求書先払い(前払い)サービスを利用する場合は、審査なしを謳っているヤミ金業者に注意するしましょう。
下記のようなケースに該当する場合は悪徳なヤミ金業者である可能性が高いため注意しましょう。詳細については審査なしのファクタリングは可能?審査の重要性・審査なしファクタリングはリスク大!の記事で解説しています。
- 償還請求権ありの契約になっている
- 3社間ファクタリングで債権譲渡通知を実施しない
- 家族や代表者に保証人を求めてくる
- 担保の要求をしてくる
- 売掛金の受け取りが銀行口座ではなく手渡し
- 契約書の控えや領収書が発行されない
- 手数料が相場よりも明らかに高い
請求書先払い(前払い)サービスの審査詳細については、ファクタリングの審査基準や落ちる理由・通過率を上げるコツ・ファクタリング審査に通らない理由は?の記事で解説しています。
請求書先払い(前払い)サービス業者が1番恐れているのは売掛金が回収できず、貸し倒れとなることです。そのため未回収リスクを抑えるために必ず審査が行われます。仮に売掛先が倒産した場合でも、請求書先払い(前払い)サービス会社が責任を負うのがファクタリング契約です。
しかし審査なしで請求書先払い(前払い)サービス利用ができるということは、本来請求書先払い(前払い)サービス会社が懸念すべき売掛金の未回収リスクを織り込んだ状態で契約を行います。そのため手数料が相場より明らかに高い・償還請求権ありで契約締結するといったことを行います。
償還請求権ありの契約を締結してしまうと売掛金が回収できなかった場合に、買戻しを請求ができるようになります。契約内容に債権の買戻しが含まれている場合は、融資に該当するため貸金業登録が必要となります。
しかし一般的な業者では貸金業登録を行なっていないため、こうした買い戻し契約は違法行為になります。ファクタリング契約とはあくまでも売掛債権の売買契約のため、融資契約ではありません。
審査なしの悪徳なヤミ金業者を利用してしまうと、家族や勤務先に必要以上の取り立てが行われたり、売掛先が仮に倒産したりした場合に金額を返済するといったことになります。
そのため一度審査に落ちたことがありスピーディーに資金調達をしたい気持ちはわかりますが、審査なしを謳っている業者の利用は避けるようにしましょう。ヤミ金業者については金融庁からも注意喚起が出されています。
フリーランス請求書先払いで悪質業者の見極め方
国が債権の流動化を推進していることもありフリーランスでも請求書先払い・前払いサービスの利用者は年々増えていますが、それに伴い悪質業者も登場しています。
金融庁からもファクタリング利用についてはヤミ金業者に関する注意喚起が出されています。詳細はこちら。悪徳業者であるかを見極めるポイントは下記の6つです。
- 審査なしを謳っている
- 償還請求権のあるファクタリング契約である
- 相場よりも高額な手数料や費用が発生する
- 担保や保証人が必要な契約である
- 業者の所在が不明または架空
- 法人用口座を保有していない業者
- 契約書がなく控えを渡してもらえない
健全なファクタリング会社では審査は必ず発生します。審査なしのファクタリング会社はリスクが高く、ヤミ金業者である可能性があります。こうした業者に限って償還請求ありの締結をさせようとしてくる・相場よりも高い法外な手数料であることが多いです。
一般的なファクタリング会社の場合は、償還請求権のないファクタリング契約を結ぶのが普通です。償還請求権とは債務の責任範囲を限定せず、金銭債権などを全額請求できる権利のことです。
そのため通常のファクタリング会社では売掛先が仮に倒産しても、利用者が責任を負うことはありません。
しかし知らない間に償還請求権ありの契約を締結してしまい、売掛金が回収できなかった場合に、買戻しを請求される可能性があります。
契約内容に債権の買戻しが含まれている場合は、融資に該当するためそもそもファクタリング契約ではないのです。
またファクタリングは融資契約ではないため保証人や担保を求めらることは基本的にありません。そのため上記に該当するような業者については契約を避けるようにしましょう。
悪徳業者については審査なしのファクタリングは可能?審査の重要性・審査なしファクタリングはリスク大!の記事で詳細を解説しています。
フリーランスおすすめ請求書先払いででよくある質問
フリーランスおすすめ請求書先払いでに必要な書類は何ですか?
- フリーランスおすすめ請求書先払いでに必要な書類は何ですか?
- 個人事業主やフリーランスで請求書先払い・前払いサービスに必要な書類は下記のようなものが一般的です。
・請求書や納品書、契約書、注文書など売掛債権を確認できるもの
・取引の履歴を確認できる銀行口座の通帳のコピー(直近3カ月程度)
・取引先との基本契約書
・直近の確定申告書(2〜3期分)
・本人確認書類(運転免許証など顔写真付きのもの)
しかし中には請求書・通帳コピーで利用できる先払いサービスもあるため、詳細については必要書類が少ないおすすめファクタリング会社の記事をご確認ください。
請求書先払い・前払いサービスは違法なのですか?
- 請求書先払い・前払いサービスは違法なのですか?
- 請求書先払い・前払いサービスは違法ではありません。法的性質は民法555条にて「売掛債権の売買契約」として認められています。また過去の裁判例でも違法とはされていない・債権の流動化を国も推奨しているという観点からも違法性はありません。
違法ではない詳細については2社間ファクタリングは違法ではない理由を解説の部分で紹介しています。
フリーランス向けで審査なしの請求書先払いはありますか?
- 個人事業主やフリーランス向けで審査なし請求書先払いはありますか?
- 個人事業主・法人を問わず審査なしの請求書先払い・前払いサービスは存在しません。審査なしを謳っている請求書買取会社は、悪質なヤミ金業者である可能性が高いです。手数料が相場よりも明らかに高い・償還請求権ありの契約を締結するなど、リスクが大きいので利用は避けましょう。
審査なしファクタリングの危険性については審査なしファクタリングはリスク大!・審査なしのファクタリングは可能?審査の重要性の記事で解説しています。
フリーランス向けで請求書のみの請求書先払いはありますか?
- 個人事業主やフリーランス向けで請求書のみの請求書先払いはありますか?
- 請求書のみで利用できる請求書先払い・前払いサービスはありません。最低でも請求書に加えて、通帳コピーの提出が必要です。QuQuMo(ククモ)は請求書+通帳コピーでファクタリング利用ができます。
フリーランス向けで通帳なしの請求書先払いはありますか?
- 個人事業主やフリーランス向けで通帳なしの請求書先払い・前払いサービスはありますか?
- 個人事業主・法人企業を問わず通帳なしで利用できる請求書先払い・前払いサービスはありません。売掛債権が存在するかを確認したり、売掛先の支払い能力・信用度を測るため、通帳の提出は必須となります。
詳細は個人通帳なしでファクタリング利用は可能?必要書類の少ない会社5選の記事で解説しています。
給与ファクタリングが可能な請求書先払いはありますか?
- 給与ファクタリングが可能な請求書先払いはありますか?
- 給料ファクタリングは貸金業に該当し、給料ファクタリングができる請求書先払い・前払いサービスはありません。仮にできる会社があったとしても悪徳業者の可能性が高いです。金融庁も注意喚起をしているため、利用は注意しましょう。
「給与ファクタリング」を業として行うことは、貸金業に該当します(貸金業を営む者は、財務局長又は都道府県知事の登録を受ける必要があります。登録を受けずに貸金業を営む者はヤミ金融業者です。)
引用:金融庁